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2005年1月25日 (火)

料理と天文学

この一見してカテゴリーのまったく違うようにみえる主題を、それそのものをスパイスにして創った映画というのがギリシャ映画『タッチ オブ スパイス』である。あいにく私はギリシャとトルコのキプロスにおける諸事情に関しては殆ど知らないので、深く掘り下げてこの映画を観るということは成らなかったが、それでも、国家と人間の悲哀と希望をこの映画はみごとに獲得していたように感じた。小道具がスパイスで、トルコ料理が世界三大料理のひとつだということは最近知ったことだが、そうか、あんなにスパイスを使うのかと感心してしまった。そのスパイスでもって太陽系の惑星配置を説明する祖父と、聞き入る(いや嗅ぎいる)孫。この孫の回想と現在が映画の主であるが、わずか1時間47分の間に一冊の長編小説を読み終えたごとき至福に包まれた。もうすぐ名古屋でも公開らしい。これは一食抜いてもといいたいところだけれど、一食抜いて観てしまうと、映画の中の料理だけで負けてしまう。

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